親亡き後が不安な理由

根強い差別や偏見

障害者に対する差別や偏見は、一昔前ほどではありませんが、まだまだ存在しています。

街中にグループホームや施設を作ろうという計画があると、必ず反対運動が起こるのも、今も昔も同様です。

不動産の価値が下がる、住民が不安になる、など反対理由はいろいろですが、中にはとても人として見ていないのではとも思えるひどい中傷もあります。中傷ビラや怪文書が町内に配られるなんて状況は、ざらです。

犯罪などが起こって犯人が知的や精神障害者であると報道されると、影響があります。

ただし、一般の人に悪意があるかというと、そうではありません。多くの方は、障害を知らないだけです。知らないから、不安になる、怖くなる。人間は変化を嫌うものですから。

事実、いざ施設が建ってしまうと、ものすごく反対していた住民の方が障害者と仲良くなり、ボランティアで施設に来てくれるようになることもあります。関わってみると、障害があっても普通の人だし、むしろ素朴で純粋な方が多いということに気づいてくれます。

こういった差別や偏見が根強いのは間違いありません。

親のいる間は、親が楯となって障害のあるわが子を守れます。
しかし、親亡き後はそうはいかない。親ほどの楯になってくれる人は、まずいません。

入所施設での虐待

どうも明るい話題ではないので、あまり気が進まないコンテンツですが、重要ですし、これまでの経験から実態としてかなり多いと思っていますので、記載します。

やっと入れた入所施設で、まさかわが子が虐待を受けるとは……。
福祉のプロに子供を託したのですから、本来ならば安心してしかるべきです。

しかし、報道などでよく取り上げられているように、福祉職員による利用者の虐待行為は後を絶ちません。
しかも、公に出てくるのは氷山の一角で、全国の福祉施設に調査したところ、虐待行為がある又は見たことがある職員がかなりの割合(たしか6、7割)になっていました。

恐るべき現実です。安心して託した施設その他事業所の多くで虐待行為があるのですから。

ただし、誤解していただいて困るのは、虐待は多くありますが、あくまで一部の職員が行っているだけで、大部分の福祉職員は優しくて日々の業務に真摯に取り組んでいます。
疑ってかかるのは、止めてほしいのです。

本当に、現場職員は目の前の利用者のために頑張っています。

普段は職員に対する感謝の気持ちを忘れずに、しかし、時には厳しい目でサービスを監視することも大切です。

消費者被害

認知症高齢者や知的障害者が、悪質なリフォーム詐欺や振り込め詐欺にあうケースが非常に多いです。

弱いものをターゲットにした憎むべき商法ですが、現実として、弱いからこそ狙われやすい、騙されやすい。被害をなかなか訴えられないから、表に出にくい。
騙すほうからすれば、騙す対象にする好条件が揃っています。
本当に悲しいことですが。

知的障害者施設で勤務していた時は保護者の方がしっかりして元気だったので、それほど気になっていませんでした。

しかし、地域の高齢者と関わる機会が増えるにつれて一人暮らしの在宅の障害者が多くの被害に遭っていることに気がつきました。

また、地域包括支援センターで勤務していた際には、消費者被害に遭っている高齢者の中に、知的障害者が多くいる現実にも直面しました。

私が実際に目にした消費者被害の事例

ほんの一部ですが、私が目にした知的障害者の被害例を記載します。

・水道水漏れ工事を契約させられた事例

障害のある72歳のAさんは、一人暮らしをしています。
ご両親はすでに亡く、年の離れた兄弟と暮していましたが、兄弟も他界しました。
ある程度の自立能力があったため、普通に暮らしていると周囲は思っていましたが、ある時、銀行で多額の現金を引き出そうとしました。その額500万円。不審に思った銀行員が警察に通報したことから、水道の水漏れ工事代金を請求されていたことが発覚。
調べたところ、水漏れもないし、工事代金も不当に高額でした。このケースは未然に防げましたが、それまでに何度も悪徳商法に引っかかっていた形跡がありました。

・浄水器で80万
68歳のBさんも一人暮らし。
自宅に入ったケアマネが、30万の浄水器を購入した契約書を発見しました。
調べてみると、それまでにも浄水器の付属品などで、総額80万の被害にあっていることがわかりました。

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